Proのメリットを帳消しに？はてなブログのAMP配信を調べてみた

はてなブログProにするとAMP記事配信が可能に

はてなブログProにするとブログ管理画面の「設定」-「詳細設定」にあるAMP(PRO)項目の「AMPを配信する(β版)」にチェックを入れると、ブログ記事をAMPで配信できるようになります。

はたしてAMP配信をできるようにするべきか、メリットとデメリットをまとめてみました。（19年12月現在）

そもそもAMPとは？

AMPは、モバイル環境でWebコンテンツの表示を高速化する仕組みです。

AMPを使用する - はてなブログヘルプ

メリット

検索順位が上がるかも

AMPだから検索順位が上がるわけではありませんが、AMPにすることでGoogleが重視する「ページの読み込み速度」が上がるので、検索順位が上がる可能性があります。

Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA]: ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します

記事を読みに来る人が増えるかも

モバイルでの検索結果に、記事がAMP対応していることを示す⚡カミナリマークが表示されるようになるので、AMP対応の記事は表示が速いという事が広く知られるようになれば、対応していない記事よりも優先的にクリックされる可能性が高まります。

（はてなブログProでの）デメリット

ページデザインが想定外になる可能性

ページの表示を高速化するために、ページのデザインが簡略化されたり省略されたりするため、想定外のデザインとなってしまう可能性があります。

デザインテーマが反映されなかったり、記事上下、ヘッタ、フッタ、サイドバーの一部などは表示されません。

ただし、AMP用のCSSが設定できるようになっているので、制約はありますがある程度はイメージするデザインに近づけることはできます。

Adsenseなどの広告が表示されない可能性

AMPにすると記事中のJavaScriptが反映されなくなります。そのため、Adsenseの自動広告や楽天のモーションウィジェットなど、JavaScriptを利用して設置するタイプの広告の一部が表示されなくなります。

＊記事内に直接Adsenseのコードを記述する場合は、表示させることができるものもあり。

表示されなくなる記事上下、ヘッタ、フッタ、サイドバーに設置した広告も当然、表示されません。

アクセス数が（見た目上）減る

AMPで表示された記事は、ブログ管理画面の「アクセス解析」のアクセス数にカウントされません。なので、実際のアクセス数よりも少なく表示されることになります。

＊Google AnalyticsではAMP記事も含んだアクセス数の確認が可能

実際はアクセス数が増えることが予想されるので気にしなくていいのかもしれませんが、いつも「アクセス解析」でアクセス数を確認をしていた人は意外と精神的にこたえる可能性はあります。

まとめ

よりたくさんの人に読んで欲しい人にはメリット

表示速度が上がって検索順位が上がることが予想されることから、より多くの人に記事を読んでもらいたいと思っている人にはメリットになるかと思います。

Adsenseなどの広告収入をモチベーションにしている人にはデメリット

JavaScriptで自動的に広告を挿入することができないので、ほとんど広告を貼ることが出来なくなります。

各記事にひとつずつアドセンス広告を手動で入れることで対応が出来ますが、それ自体がかなりの手間です。さらに<head>タグ内や記事上、記事下などにJavaScriptを記述して広告を自動挿入する設定をしている場合は、記事のAMP表示と普通表示の場合の広告が重複したりしないよう整合性を取る必要があり、かなり厄介です。